cullinan’s blog

学歴で頂点近くまで上ってから、アフィリエイト、情報商材販売、ホストの世界に迷い込む。そこから抜け出し、コンサルティングファーム就職(予定)。そこそこ稼いでいたので、知識や経験をまとめて記事にしていきます。

洗脳基礎2、情報の埋め込み

前回の記事に引き続き、

洗脳の方法と

コピーライティングにおける応用について。

 

1.洗脳しやすい脳の状態を作る

2.埋め込みたい思想や情報、記憶を埋め込む

3.埋め込んだ状態が維持されるよう、アンカーを作る

 

この3つのステップの

2.埋め込みたい思想や情報、記憶を埋め込む

について、この記事では解説をしていきます。

 

 

前回の記事で触れた方法で

まず洗脳しやすい脳の状態を作ったら

次は2番、埋め込みたい情報や思想、

記憶を埋め込むことです。

 

この方法は至ってシンプル。

ひたすら繰り返し読ませ、聞かせ、

納得して理解させることです。

 

宗教では、聖書や教義を教え込むことは

例として非常に分かりやすいですね。

 

神父が説教を通じて聖書の教えを

繰り返し説いたり、

オウムが独房で拷問のような環境の中

24時間麻原の説法を聞かされたり、といったものです。

 

情報商材販売においては

セールスに至るまでのメルマガやLINE

動画レターによって、繰り返し商材の魅力を

しつこいくらい説いていますね。

 

学校の道徳教育も同じです。

廊下を走ってはいけません。ケンカをしてはいけません。

給食は残してはいけません。人のものを盗んではいけません。

様々な「道徳」とやらを刷り込んでいきます。

 

このように、情報の埋め込みは

繰り返し言い聞かせることが基本です。

 

同時に、相手に声に出して読み上げさせること、

道徳ビデオや、麻原の奇跡とやらのビデオのような

動画による教育なんかも、効果のある方法です。

 

 

ただ、ここまで読んであなたは

 

「ただ無限に言い聞かせるだけで

 本当に効果があるの?」

「そんなので洗脳できるわけなくない?」

 

といった疑問を持ったことでしょう。

さすがです。その通りです。

 

ただ無限に言い聞かせても、洗脳は不可能です。

 

 

洗脳を成功させるために重要なことは、

言い聞かせる中で、あの手この手を使って

相手に深く理解し、納得させるということです。

 

腑に落ちる、腹に落ちる、

しっくりくる、といった感覚を

相手に与えるのです。

 

その「あの手この手」は

・論破

・体験

この2つです。

 

 

論破の方法は、基本はディベートです。

例えば創価学会の運営する創価中学・高校は

ディベートが非常に強いことで有名です。

 

ディベート甲子園の出場校を見ると

開成や灘、筑駒といった最上位の高校に並んで

創価の名前がほぼ必ず並んでいることに気付くでしょう。

 

また、オウム信者

高学歴の人間が多かったことは有名ですが、

彼らもディベートの技術を使い、彼らを論破し、

入信させていたのです。

 

強力な理論武装は、

それだけで無条件で人を洗脳できます。

 

例えば、中学高校の理科や化学で

原子だ分子だと学びましたが、

おそらくこの記事の読者のほとんどは

原子も分子も見たことがないでしょう。

 

見たこともないのに信じている。

 

それは、先生から完璧な理屈で

原子の話を教わったからです。

 

仮に原子の話を、まるで筋の通ってない、

論理破綻した形で教えられたら

きっとどこかに疑問が残っていたでしょう。

 

また、体験としては、

実際に体験をさせる実体験

物語で語り聞かせる追体験

2つの方法があります。

 

実体験の方法としては

オウムは、修行に来た人に渡す飲み物か何かに

薬物を混入させ、ラリった体験をさせ、

「それが神秘体験だ!」とさせるわけです。

 

目の前が光り輝き

フワフワとした浮遊感と天使の幻覚を

実際に見てしまうわけですから、

薬物の影響と知らなければ、信じるのも無理はないです。

 

商材販売での実体験は、商材の一部を無料配布したり、

効果の無い健康食品を1週間無料お試しで使わせたり、

などといった方法がありますね。

 

また、追体験としては、アニメ動画なんかで

教祖の神秘体験のストーリーや

教祖の教えが世界を救う様子を見せる、

というやり方がありますね。

 

きちんと構成されたストーリーは

ハリウッドのアクション映画を見た後

自分も強くなった気がして走り出したくなるような

強い臨場感のある、神秘体験の追体験を与えられます。

 

ネットビジネスでは

この「きちんと構成されたストーリー」

を学び、文章で成功譚を書いて、追体験させます。

 

偏差値38のギャルが慶應に受かったとやらの

ビリギャルは、文章による成功譚の追体験

非常に良い例ですね。

 

このように、

 

・論破

・体験

 

の2つを上手に駆使することで

人を洗脳し、入信させたり、

MLMに契約させたり、商材を買わせたりできるのです。

 

コピーライティングの技術は、

この論破と体験を

文章を最後まできちんと伝えきるための

1つの道具にすぎません。

 

もしコピーライティングを絶対視する

浅くて薄い商材に騙されていたなら、

そろそろ目を覚ましましょう。

 

情報を相手に埋め込む際に

必要なことの本質は、

論破と体験です。

 

何をどう論破し、

何をどう体験させるか。

 

この「何を」「どう」の部分が分からず

闇雲にコピーの技術を猿真似したところで

モノが売れるわけがないのです。

 

では、「何を」「どう」の部分は

どうやって探し出すか。

 

それは、ターゲットを明確に絞って

リサーチをひたすら繰り返す。

これしかありません。

 

これができないなら

金を払って誰かにリサーチを任せるか

モノを売ることは諦めたほうが良いでしょう。

 

 

P.S.

 

…ところで、

論破をするためには、理論武装が必要です。

 

この理論武装は、時に何の根拠もないどころか

荒唐無稽でバカげた理屈であることが非常に多いです。

 

例えばキリスト教は、愚かにも

1992年まで地動説を公式に認めず

あくまで天動説を支持する立場でした。

 

彼らの理論武装を崩さないため

この世は天動説でなければならなかったのです。

 

キリスト教に限らず、仏教もイスラム教も

オウムも創価幸福の科学もその他新興宗教も、

あらゆる宗教は、よくよく調べると

「天動説支持」のような、間抜けな理論武装があります。

 

しかし、世の大半の人は

この一笑に付すような間抜けな論理に

意外と騙されるものです。

 

トンデモ科学なんかがそうですね。

 

やれ水素水は健康に素晴らしいだの、

やれこのスーパーフルーツXでガン予防だの、

やれ健康食とチベットの地とヨガでガンが治るだの。

 

そんな狂気のピエロみたいな事に

意外と人間騙されて、

とんでもない失敗を犯してしまいがちなのです。

 

かのスティーブ・ジョブズ

ガンに関して西洋医療を否定し、

野菜食って鍼灸治療やハーブ療法みたいな

狂った行動をした結果、寿命を縮めました。

 

西洋医療も、最先端と言われる様々なMRIだのCTだの

そうした医療は、何百万と大金を支払わせておきながら

ろくに結果が出ていないものがほとんどです。

 

でも、人は騙されてしまうのです。

 

専門家のそれっぽい屁理屈に洗脳されて

意味不明な行動をして大金を搾取されたり

寿命を縮めたりすることは、

これほどありふれたことなのです。

 

裏を返せば、だからこそ

きちんと基本を学べば誰でも洗脳ができるようになるし

洗脳によって価値のないものを売りつけて

ボロ儲けすることができる、というわけです。

 

だからこそ、

自分が成功してお金持ちになるためにも、

また逆に悪意ある人間に騙されないためにも。

 

こうした、洗脳の手法に関する知識は、

必ず身に付けておくべきでしょう。