洗脳基礎１、洗脳しやすい脳の状態を作る
コピーライティングは一種の洗脳です。
洗脳の手順は
１．洗脳しやすい脳の状態を作る
２．埋め込みたい思想や情報、記憶を埋め込む
３．埋め込んだ状態が維持されるよう、アンカーを作る
この３ステップです。
詳しく見ていきましょう。
この記事ではまず、１についてのみ扱います。
１．洗脳しやすい脳の状態を作る
通常状態で洗脳は極めて困難、
いや、不可能と言って良いでしょう。
何事もまずは土台作り。
洗脳したければ、まずは相手の脳を
洗脳しやすい状態にすることです。
だから、洗脳しやすい脳の状態を作ることが
何よりも一番大切です。
その「洗脳しやすい脳の状態にする」 とは
変性意識状態を作ることが、
これに当てはまります。
変性意識状態とは、
非常に大雑把に言えば、トんでる状態です。
映画やゲームに没頭して
時間を忘れてしまっている瞬間だったり。
ライブ会場でヘッドバンキングしながら
発狂している状態だったり。
ドラッグやセックス、酒でラリってる状態だったり。
ワールドカップ時の渋谷のスクランブル交差点で
発狂し、奇声をあげ、痴漢が沸き、無法地帯と化す
集団心理状態であったり。
命の危機を感じるような
強烈な痛みや恐怖で
固まってしまっている状態だったり。
こうした状態は、変性意識状態の一種です。
そして、こうした変性意識状態では
宗教の説教のような抽象的な話を臨場感たっぷりに実感できたり
異常なことを当然のことと受け入れられたりと、
非常に洗脳しやすい状態が出来上がります。
あなたも経験があるだろう具体例で言うと、
例えばゲームに熱中しすぎて
ゲームの世界をあたかも現実のように脳が認識する、
ゲーム脳なんかがそうです。
他にも、酒で酔っ払うと
周りに乗せられたり、つい自分からだったり、
色んな形で、普段ではとても言えないことを
言ってしまったりしますよね。
これも、酒で変性意識化した状態で
常識をすり替える、洗脳の一種です。
洗脳手法でドラッグやセックスが使われるのも
同じ理由です。
洗脳しやすくなるからです。
コピーライティングでは、
このような洗脳しやすい状態を作る方法として
例えば「危機感・恐怖心を煽る」「社会的信用を示す」
という手法を使います。
特に、危機感・恐怖心を煽る手法は
最も古くから詐欺に使われた方法といって良いでしょう。
例えば就活が控えた大学性の
危機感・恐怖心を煽りたければ、
就職に失敗して、その後の人生５０～６０年を
全て強烈な後悔と劣等感と嫉妬心に駆られながら
悔しさを嚙み殺し、安酒に逃げながら
死ぬまでうつむいて生き続けた人の話をするのも良いでしょう。
実際に就職に失敗しただけで
それだけ人生が無駄で無価値なものになる人が
後を絶たないのですから。
この危機感を臨場感を持って感じ、
頭を掻きむしり、焦り、叫びたくなるくらいに追い込めれば、
その読者は、恐怖による変性意識状態に
入ることができた、と言って良いでしょう。
あとはそこに、救いの道（起業しよう、今ならタダで。。。）
を示せば、おしまいです。
人は救いに飛びつき、
恐怖から逃れるために、
財産も、身体も、心も、人生さえも
全て差し出すこととなります。
この流れを極めたものが、宗教ですね。
オウムは、終末思想や末法思想のような
この世の終わりという恐怖を説き、
その恐怖を通電の拷問と重ね合わせる洗脳を施し、
オウム以外の一般社会に恐怖を感じさせ、深く入信させました。
キリスト教は、宗教観から地獄という
死後の恐怖そのものを繰り返し説き、恐怖を植え付け、
変性意識状態にした上で、
免罪符という詐欺商品を売りさばき、搾取しました。
仏教では、輪廻転生の発想から、
来世でろくな存在に生まれ変われない恐怖から
今世での喜捨の心得などを説き、
お賽銭や寄付の名の下に金を搾取しました。
恐怖による変性意識化は
これほど人を盲目にし、
全てを巻き上げることができるというわけです。
ただし、今の世の中では
下手に恐怖を振りかざすと、
詐欺だ脅迫だ暴行だと
訴訟問題になりかねません。
だから、上手く恐怖を煽る方法として
コピーライティングの技術があり、
恐怖以外に人を変性意識化する方法として
様々なコピーライティングの手法があるわけです。
長くなりましたが、
いずれにせよ大切なことは
「洗脳しやすい状態を作る」
全てはこれに尽きるのです。
これこそが基礎の基礎。
コピーの様々な手法の本質の一つです。
覚えておいてください。
他様々な
「洗脳しやすい脳の状態を作る」ための手法は
また追々記事にしていきます。
